「ドラえもんの住所はどこなのか?」。このことについてネットでは「川崎だ」「練馬区だ」「いいや、田無だ」など、いくつもの地名が飛び交っています。
以下では、本当のドラえもんの住所はどこなのか。ハッキリさせていこうと思います。
ドラえもん 住所はどこなのか?【川崎市VS練馬区】
ドラえもんが誕生100年前を記念して川崎市民になるだと?違う!ドラえもんの住所はのび太の家だから、トーキョートネリマブロックススキガハラストリートだろうが!!……という突っ込みをするドラえもんファンは他にもいるだろう。
— せがびっと (@segabit) 2012年9月3日
ドラえもんの住所に関して、ネットでは論争も起きています。発端となったのは、川崎市がドラえもん生誕100年前を記念してドラえもんを特別住民として登録したこと。「ドラえもん特別住民票」も発行されました。
藤子・F・不二雄さんのゆかりの地であり、原作では野比家の住所としても使われている神奈川県川崎市。住民登録がされるのも納得できそうなものですが…。
不満の声を挙げたのは、東京都練馬区民。実は、「東京都練馬区」という住所も原作で登場しているんですよね。このことを考えると、練馬区民が不満の声を挙げるのも納得でっきます。
本当のドラえもんの住所はどこなのか。以下では、原作とアニメの設定を紹介していこうと思います。
①神奈川県川崎市「初期設定ではここ」
最寄り駅は小田急の生田駅
原作の漫画「ドラえもん」では、神奈川県川崎市多摩区生田がドラえもんとのび太の住所だという設定になっています(1974年「小学二年生」より)。小田急小田原線の生田駅が最寄りの駅だという情報もありますね。
作者ゆかりの土地
神奈川県川崎市多摩区は、「ドラえもん」の作者である藤子・F・不二雄さんが住んでいた場所です。そういう意味でもドラえもんにゆかりの深い場所です。藤子・F・不二雄さんは、1981年に川崎市文化賞を受賞。その後、2011年には川崎市に「藤子・F・不二雄ミュージアム」が作られます。
川崎市公認の住所
また、川崎市はドラえもんに対して特別住民票も発行しています。「ドラえもんの住所は神奈川県川崎市」というのは、市公認の事実となっているようですね。
ただ、ドラえもんの住所問題はこれで終わりません。川崎市に住んでいるというのは、あくまで初期設定。そこからどんどん住所の設定が変わっていきます。
ドラえもんの「のび太」の家の住所って、藤子不二雄さんのゆかりのある東京都豊島区の他に、晩年過ごした川崎市多摩区も一時期設定されていたことがある。
学校の裏山という立地と、「ドラえもんのび太の竜の騎士」で多摩川を多奈川と変えて出している点では川崎市多摩区の方がイメージが近いか…。— ヤマキ (@Yamaki_82) 2015年6月19日
②東京都練馬区「郵便番号まで判明」
後楽園球場から西北西に家がある
1981年の漫画「ドラえもん」では、ドラえもんとのび太の住所は東京都練馬区月見台ということが判明しています(24巻「虹谷ユメ子さん」より)。
さらに、ドラえもんは「(当時の後楽園球場から)西北西へ動かしていくとこの近所がうつるよ」と発言もしています(15巻「ポラマップスコープとポラマップ地図」より)。たしかに、後楽園球場から西北西を見ると、練馬区になります。
スネ夫宅の郵便番号は〒176…
ちなみに、15巻「不幸の手紙同好会」ではスネ夫の全住所も判明しています。「〒176…東京都練馬区月見台すすきが原3-10-5」。のび太とスネ夫の家は70メートルほどしか離れていないため、のび太も「すすきが原」という町に住んでいると予測できます。
ただし、練馬区に「月見台」や「すすきが原」という地名はありません。架空の地名を使っているようですね。ですが、スネ夫宅は郵便番号まで判明しています。ここから、のび太の家の住所をある程度絞ることができます。
モデルは練馬区桜台か…?
スネ夫の郵便番号は、「〒176…」。「月見台」「すすきが原」は架空の地名ですが、この郵便番号は実際に東京都練馬区で使用されている番号です。練馬区内で、現在「〒176…」が使われている住所を抜き出してみました。
- 旭丘
- 向山
- 小竹町
- 栄町
- 桜台
- 豊玉上
- 豊玉北
- 豊玉中
- 豊玉南
- 中村
- 中村北
- 中村南
- 貫井
- 練馬
- 羽沢
この住所の中に、ドラえもんやのび太たちが暮らす町のモデルとなった土地があるのかもしれません。「月見台」に近い「桜台」あたりが近いような気がしますね。
22世紀のセワシ宅はネリマ
ドラえもんとのび太の住む東京都練馬区。25年後の世界では、野比家はマンションに引っ越しているという設定です。野比家のあった場所は公園の公衆トイレとなっています。
そして、ドラえもんが作られた22世紀。野比家の子孫であるセワシの住所は、「トーキョーシティー・ネリマブロック・ススキガハラストリート」とされています。この設定では、野比家は代々練馬区に住み続けていたということのようですね。
スネ夫の住所って練馬区なのか。
ドラえもんの舞台って、
練馬区だったのか!!!! pic.twitter.com/PZpSfvoUYQ— f2t3 (@f2t3) 2016年9月4日
③都心から離れた住宅街「アニメ1期の初期設定」
ウィキペディアによれば、1973年に放送されたテレビアニメ第1期の住所設定は「都心から離れた住宅街」ということになっています。具体的な地名はないものの、川崎市や練馬区もこの設定に当てはまりますね。
④東京都中練馬区3-14-「1980年のアニメより」
1980年に放送されたテレビアニメの設定では、「東京都中練馬区3-14-」という設定になっているようです。「中練馬」という地名は存在しませんが、「練馬区」という設定は引き続き採用されているようです。
⑤東京都田無市「1990年のアニメより」
1990年に放送されたテレビアニメの住所設定では、「東京都田無市大字田無1234」となっています。徐々に都心から離れていっていますね。
⑥東京都多摩地区「1996年のアニメより」
1996年に放送されたテレビアニメの住所設定では、「多摩地区」となっています。東京都田無市(現:西東京市)もこれに含まれています。
スネ夫宅の車のナンバープレートにも、「多摩」の文字が記載されることがあります。「多摩55 33-88」「多摩11 む 94-69」など。
【まとめ】初期設定は川崎市。現在の主流は練馬区。
ドラえもんの住所について、情報をまとめてきました。「川崎市」「練馬区」「田無市(現:西東京市)」「多摩地区」といういくつもの地名が登場してきました。
住所設定が度々変わるために、複数の地名がドラえもんの住所として認識されています。どれも間違いではなく、ただ設定変更されたということのようですね。
ドラえもんの住所の認識を一言でまとめると、「初期設定は川崎市。現在の主流は練馬区。」。こういう認識でいれば、とりあえず間違いではないのではないでしょうか。
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