メロンパンナちゃんの姉妹関係についてまとめてみました。「姉がロールパンナ」だけで終わる話かと思いきや、実はかなり深くて複雑な物語が潜んでいました。
アンパンマン世界の根幹に関する設定も出てきます。（←ちょっと言い過ぎですが、あながち間違ってもいません）
メロンパンナちゃんの姉はロールパンナ【結構複雑な姉妹関係】
メロンパンナちゃんの姉といえば、ロールパンナです。仲の良い姉妹関係ではありますが、実はかなり複雑な設定をはらんでいました。以下では、メロンパンナちゃんとロールパンナそれぞれの誕生の経緯を説明します。
二人の誕生の経緯を知ると、どのように複雑なのかが伝わると思います。私たちの常識の範疇を超えていました。
妹・メロンパンナちゃんの誕生
引用元：アンパンマンポータル
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第200話「メロンパンナちゃん誕生」（1992年）
■声優
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かないみか
顔がメロンパンでできている女の子・メロンパンナちゃん。メロンパンナちゃんがアニメ「それいけ!アンパンマン」に初登場したのは1992年。どうやってメロンパンナちゃんは生まれたのか、その誕生の経緯から説明していきます。
ジャムおじさんが作った女の子
メロンパンナちゃんは、アンパンマンと同じくジャムおじさんに作られました。ある時、ジャムおじさんは命の星に似ている流れ星を見て「皆が幸せに生きていくには、勇気と同じくらい優しさが必要」と考えるようになります。
そこで、優しさをコンセプトにメロンパンナちゃんが作られることになります。谷奥に咲く愛の花の蜜を使用して作られます。
メロンパンナちゃんは、現在の姿で誕生します。アンパンマンのように赤ちゃんの姿から成長していくという過程はありませんでした。
愛と優しさにあふれる戦士となる
アンパンマンが勇気の戦士なら、メロンパンナちゃんは愛と優しさの戦士です。アンパンマンの顔には勇気の花のエキスが注入されており、メロンパンナちゃんには愛の花の蜜が注入されています。
そのため、メロンパンナちゃんは素直で優しい性格を持つに至ります。アンパンマンよりも力は弱いですが、メロメロパンチという特殊技を持ちます。メロメロパンチが直撃した者は戦意喪失して、メロンパンナちゃんにメロメロ状態になります。
また、メロメロにするだけでなく姉・ロールパンナを正気に戻す効果もあります。まさに愛と優しさの戦士。
そんなメロンパンナちゃんは、姉となるロールパンナの誕生に深く関わっています。
姉・ロールパンナの誕生
引用元：アンパンマンポータル
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第300話「ロールパンナのひみつ」（1994年）
■声優
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冨永みーな
メロンパンナちゃんの姉という設定を持つのは、ロールパンナちゃん。初登場はメロンパンナちゃん登場からちょうど100話後の第300話。メロンパンナちゃんよりも登場は遅いんです。
顔には包帯のようなリボンが巻かれています。そのため、顔の全てを見ることはできません。飲食するシーンもほとんど描かれず、素顔をさらしたことは一度もありません。（※ドクダミさんの登場回で一度お茶を飲んでいますが、後ろ姿のため顔は分かりませんでした）
ロールパンナはジャムおじさんに作られたにも関わらず、パン工場に近づこうとしません。姉妹関係にあるメロンパンナちゃんとも一緒に暮らしていません。その理由は、ロールパンナに課せられた悲しい宿命が深く関係していました。
メロンパンナの希望で姉となった
ロールパンナは、メロンパンナちゃんが偶然見つけた10年に一度咲くという「まごころ草」の花の花粉と、メロンパンナちゃんのメロンジュースを生地に混ぜて作られました。
ジャムおじさんは、「ひとに優しく、ひとに尽くすように」という願いを込めながらロールパンナを作りました。
ジャムおじさんは当初、「メロンパンナちゃんの友達に」という構想の元でロールパンナを作り出そうとしていました。ですが、メロンパンナちゃんの希望により、「お姉ちゃん」として作られることになりました。
ばいきんまんの悪事で善と悪の心を持つに至る
ジャムおじさんがメロンパンナちゃんの姉を作っていると聞きつけたばいきんまん。彼は、ロールパンナの生地にバイキン草のエキスも一緒に混ぜ込んでしまいます。
その結果、善と悪の両方の心を持った状態でロールパンナは生まれてしまいます。
悪の心が暴走した時には、人々に迷惑をかけてしまいます。特にアンパンマンを憎み、戦いを挑むようになります。そのため、ロールパンナは基本的にパン工場とアンパンマンには近づかないようにしています。
姉妹関係にあるメロンパンナちゃんとも離れ、ひとりで岩山や荒れ地で暮らしています。
姉妹だけど、一緒に暮らせない
メロンパンナちゃんはロールパンナのことを「ロールパンナお姉ちゃん」と呼んで慕い、ロールパンナもまたメロンパンナちゃんのことを可愛く思っています。
そんな仲良し姉妹ですが、善と悪の心の板挟みにあっているロールパンナはメロンパンナちゃんとも距離をとるようにしています。
姉妹なのに一緒に暮らせない。そのため、たまに会うとメロンパンナちゃんはものすごく喜んでいます。
このように、メロンパンナちゃんとロールパンナは悲しい運命を背負った姉妹関係にあるといえるんです。
姉・ロールパンナの方が誕生が遅い
ロールパンナの誕生の経緯を読んでもらえれば分かると思いますが、姉設定なのにロールパンナの方が妹のメロンパンナちゃんよりも誕生が遅いんですよね。
メロンパンナちゃんが先に生まれ、そのメロンパンナちゃんの姉としてロールパンナが作られます。順番でいえば、メロンパンナちゃんが姉でロールパンナが妹なです。
では、何故メロンパンナちゃんが妹でロールパンナが姉なのか。その理由は、「メロンパンナちゃんが姉が欲しいとジャムおじさんに望んだから」。
アンパンマンの世界では、年齢という概念はありません。そのため、ジャムおじさんが「メロンパンナちゃんの姉」と決めれば、その通りになります。アンパンマンワールドは、一部私たちの世界の常識が通じないことがあります。
バタコさんの妹でもある
引用元：アンパンマンポータル
メロンパンナちゃんの姉として作られたロールパンナですが、実はバタコさんの妹でもあります。
ジャムおじさんは、ロールパンナをメロンパンナちゃんの姉としてだけでなく、バタコさんの妹としても作っていたんです。つまり、バタコさん、ロールパンナ、メロンパンナちゃんの三人は姉妹関係にあるんですね。
ちょっと驚きですよね。姉妹設定にも関わらず、「ロールパンナとバタコさん」「メロンパンナちゃんとバタコさん」の距離感があるから全然姉妹感がありません。
メロンパンナちゃんはバタコさんのことをお姉ちゃんとは呼ばないし、ロールパンナに至っては長らくバタコさんと会話もしていない気がします。バタコさんちょっとかわいそう…。
メロンパンナちゃんの姉妹・兄弟は他にいる？
メロンパンナちゃんには、ロールパンナとバタコさんという二人の姉がいるという設定になっています（※バタコさんに関しては、終わった関係（設定）かもしれませんが…）。
気になるのは、その他に姉妹、兄弟はいるのかということ。実は、姉妹兄弟関係といえなくもない存在が複数人います。いわばメロンパンナちゃんの姉妹兄弟候補。そんな候補を二人紹介します。
クリームパンダは弟なのか？
引用元：アンパンマンポータル
一人目の姉妹兄弟候補は、「クリームパンダ」。
メロンパンナちゃんやロールパンナのことを「お姉ちゃん」と呼んで慕っています。アンパンマンたちのことは「お兄ちゃん」とは呼びません。明らかに距離感が違います。
このことから、クリームパンダはメロンパンナちゃんとロールパンナの弟なのではないか。と考える人もいると思います。ですが、クリームパンダはメロンパンナちゃんたちの弟ではありません。
クリームパンダは、ジャムおじさんによって作られた存在ではありません。ある日、ジャムおじさんがカスタードの国から呼んできた男の子です。そのうちパン工場にすみつくようになりました。
クリームパンダの家族・経歴は不明ですが、少なくともメロンパンナちゃんとロールパンナと兄弟関係にはないようです。あくまでお姉ちゃん的存在ということのようです。
ただ、なぜ二人を「お姉ちゃん」と呼ぶのかもハッキリしません。パン工場に来るまでの経歴も分からないことを考えると、完全に否定はしきれないかもしれませんね。
アンパンマンは兄なのか？
引用元：アンパンマンポータル
二人目の姉妹兄弟候補は、「アンパンマン」。
アンパンマンはメロンパンナちゃんやロールパンナと同じくジャムおじさんの手で作られています。そのため、二人の兄といえなくもありません。
ですが、前述したようにアンパンマンの世界には年齢の概念がありません。生まれた順番は姉妹兄弟関係に影響しないようです。実際、後に生まれたにも関わらずロールパンナはメロンパンナちゃんの姉となっています。
そう考えると、アンパンマンもメロンパンナちゃんの兄とはいえないと考えるのが妥当ですね。
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