「ドラゴンボール」のメインキャラの一人・ベジータ。ベジータの声は、初登場から一貫して堀川りょうさんが声優を務めています。
ただ、「声が変わった」という口コミは少なくありません。なぜここまで口コミが投稿されるのか。その理由は大きく3つありました。
ドラゴンボール ベジータ声優「声が変わった?」
なんかベジータ声変わったような…
— だいち (@daichi1848) 2014年3月10日
あれ?ベジータの声変わったか…?(´・ω・`)
— くろねこ (@kuroneko_seven) 2016年12月4日
だいぶ声変わったなぁベジータのときもうちっと声低かったような
— みずき@固定ツイ (@SneezeLunch) 2015年5月17日
ベジータ声変わったなあ…
まぁ年取ったら声も変わるし他の声優さんにも言えることだろうけども、古谷さんが1stアムロやるときちょっときつそうだったりするし(笑)— じぇふりー (@hakuleiji) 2017年9月3日
ドラゴンボール見て
母「ベジータの声変わった?」
コナン見て
母「服部の声変わった?」
変わってへんで工藤。二十年以上経てば声質も微妙に変わるだろう
個人的な最高の堀川さんはダンバンさん。銀河英雄伝説見てみたくなった。— おやおやおやつ、こーやんだよ (@oyaoyaoyatu) 2017年5月15日
Twitterで「ベジータ 声」と検索すると、「声変わった」という口コミが多く見つかりました。想像以上に多くて驚きました。やはり、「変わった」と感じている人は多いようですね。
声の高低差や、活舌などを具体的に指摘する口コミまでありました。
ガンダムのアムロを例に出して、「二十年以上たてば声質も微妙に変わるだろう」というツイートが印象的でした。ガンダムもまた長寿アニメですからね。声が変わったと言う声も少なくありません。
長寿アニメあるあるでもある「声が変わった」という口コミ。ドラゴンボールのベジータは、なぜここまで口コミが多くなっているのでしょうか。単に年齢のせいだけではないようです。
ベジータ声優・堀川りょう【声が変わった3つの理由】
- ドラゴンボールシリーズ(ベジータ)
- 聖闘士星矢(アンドロメダ瞬)
- GS美神(横島忠夫)
- 名探偵コナン(服部平次)
- 雨色ココア(天見浩司)
①年齢
一つ目の理由が、「年齢」。
声が変わったと言われる最大の理由が、「年齢」。アニメの長寿化とともに、声優も年を重ねます。加齢によって声が変わるのは仕方のないこと。長寿アニメにとっては避けて通れない問題ですね。
ベジータの声優は、ずっと堀川りょうさんです。「ドラゴンボールZ(1989~)」「ドラゴンボールGT(1996)」「ドラゴンボール改(2009~)」「ドラゴンボール超(2015~)」で登場したベジータの声を、全て堀川りょうさんが変わらずに担当しています。
ベジータがアニメに初登場したのは、「ドラゴンボールZ」が放送開始された1989年。この記事を書いているのが、2019年。現時点で、すでに30年が経過しています。
堀川りょうさんの年齢は、現時点で61歳(1958年2月1日生まれ)です。30年前は約30歳。いくら声優といえども、30年前と同じ声を維持するのは無理です。「声が変わった」と言われるのは、仕方のないことなんですよね。
まさに長寿アニメあるある。
②ベジータのキャラが変わった
二つ目の理由は、「ベジータのキャラが変わった」。
キャラの性格が変わったことで、セリフや口調が変化。そのことも「声が変わった」と言われる一つの要因となっている気がします。
初登場時の残虐非道なベジータから、現在のベジータは大きく性格が変更されています。残酷な性格は薄くなり、今では愛妻家のツンデレキャラになっています(笑)。
キャラが変わったということは、そのセリフも変化します。以前のベジータでは絶対に言わないような話し口調も出てきました。例えば、自分の娘・ブラを愛でるような甘い口調やセリフ。地球に襲来した当時のベジータでは考えられないような口調になっています。
ベジータのキャラが変わったことで、声優・堀川りょうさんに求められる演技も変化。そのことも「ベジータの声が変わった」と言われる要因だと考えられます。
③技術の進化
三つ目の理由は、「技術の進化」。
アニメーション技術、放送技術、テレビなど機器などの進化によって、声優の声がよりクリアに鮮明に聞こえるようになりました。そのことも「声が変わった」と言われる要因かもしれません。
上でも書いたように、「ドラゴンボールZ」の放送開始は1989年。今から30年も前です。この30年間で技術はかなり進化しました。アニメはセル画からデジタル画に。ブラウン管テレビは液晶地テレビに変わりました。地デジ化も始まりました。
テレビから聞こえてくる音や声の印象も大きく変化しています。ベジータの声も例外ではありません。ブラウン管のテレビから聞こえていたベジータの声は、なんだか不鮮明でくもっていたように感じます(今考えれば、ですが)。
「声が変わった」というよりは、「より生の声に近づいた」という方が正しいかもしれませんね。
堀川りょうさんの声は限界なのか?【声優交代はあり得る?】
堀川りょうさんももう限界っぽいな。全然ベジータの声が出せてない気がする
— ひろいき (@himaromiya) 2010年6月13日
声が限界?声優交代の時期?
「声が変わった」と言われるベジータ声優・堀川りょうさん。Twitterの投稿を調べていると、「変わった」という口コミの他に「限界なのでは?」という口コミもチラホラ見かけます。
上記ツイートの他にも、何件も「限界」というフレーズの投稿を見つけることができました。中には、「ドラゴンボール芸人・R藤本の方が昔のベジータの声に近い」という声もあります。
「声優交代の時期なのでは…?」という投稿もありますね。
まだまだ限界ではない
たしかに、昔と比べるとベジータの声は変わっています。ですが、私個人の意見としては、これからもベジータの声はやはり堀川りょうさんが適任だと思っています。まだまだ限界ではないと思います。
そう思う理由は、「ベジータも年齢を重ねているから」。声優が年齢を重ねるのと同じように、ベジータも年老いていっています。同じ声優が一貫して役を続けることが、ドラゴンボールの世界観にリアリティを持たせています。
ベジータも加齢してる
上でも書いたように、現実社会と同じようにドラゴンボールの世界も時間が経過しています。少年だった悟空は、孫を持つ年齢にまでなりました。ベジータもまた二児の父になっています。
地球に襲来した時のベジータの年齢は30歳。魔人ブウ復活時点の年齢は42歳。ビルス登場時の年齢は46歳です。原作ラストの年齢は52歳です。
このように、ドラゴンボールの世界でも現実社会と同じように時間が経過しています。ベジータの声が変わるのは、不自然ではなく、むしろ自然なことに感じます。
キャラとともに年齢を重ねてきた堀川りょうさんだからこそ、ベジータの声を出せるのだと、私は思います。
というわけで、私個人の意見としては「限界」だとは思いません。
声優交代したらしたで、またなんか違う違和感を抱く気がします。