アニメ「名探偵コナン」の声優交代についてまとめました。長年続くアニメだと、途中で声優が変わったりします。コナンのアニメも長期化しているので、変わった声優さんも結構多いですね。
主な原因として病気や不慮の事故による急性、急病による一時代役、また声優業廃業によるものや、大人の事情によるものなど多々あります。いきなり代わって声が変であるという事を意識してしまい、この人は認められないというケースもありますが、突然の声優交代はやってくるもので、私たちや声優さんにとっては避けてはならないものです。
コナン声優交代まとめ【声優が変わったキャラたち】
白鳥任三郎
1954年1月28日~2000年5月10日
■没年齢
46歳
■主な作品
「宇宙戦士バルディオス(マリン・レイガン)」
「それいけ!アンパンマン(はみがきまん:初代)」
「クレヨンしんちゃん(ぶりぶりざえもん:初代)」
初代白鳥任三郎警部を演じていた塩沢兼人さんは、1975年にデビュー。以降、数多くの人気アニメや吹き替えでご活躍なされました。
1954年3月26日
■年齢
64歳
■主な作品
「キャンディ・キャンディ(丘の上の王子様 / アンソニー・ブラウン)」
「美味しんぼ(山岡士郎)」
「BLUE SEED(草薙護)」
塩沢さんの後を受け継ぎ、2代目白鳥警部を演じているのは、井上和彦さんです。声優交代後は、「声が変わった」と気づく方も多かったようですね。
1973年デビュー。アニメだけでなく、アーロン・エッカート、アンディ・ラウ、ジェイソン・ステイサム等の吹き替えを担当。また、『とんでも戦士ムテキング』の主人公遊木リン役や、『六門天外モンコレナイト』のコレクション伯爵など、正義の味方や悪のお姉系役まで、幅広く演じていらっしゃいます。
塩沢さんは2000年5月に不慮の事故のため、他界。46歳という若さで亡くなった時は、多くのアニメファンや声優仲間から追悼の言葉が多く寄せられ、名探偵コナンのアニメでも追悼テロップが流されました。井上さんに交代されたのは、『劇場版 瞳の中の暗殺者』で容疑者の一人、風戸京介役を演じており、プロデューサーからのオファーがきっかけで、2代目白鳥警部を演じる事となりました。
沖野ヨーコ
1966年1月5日
■代表作
「私のあしながおじさん(ジュリア・ルートレッジ・ペンデルトン)」
「それいけ!アンパンマン(あかちゃんまん、他)」
「幽☆遊☆白書(雪村螢子)」
「魔法陣グルグル(ジュジュ・クー・シュナムル)」
天野さんは、1985年デビュー。数多くのアニメ作品に出演し2000年に諸事情により、声優業を一旦休止いたします。その後、2003年から活動を再開し、現在は端役を中心に活動を続けています。
1970年7月11日
■代表作
「新世紀エヴァンゲリオン(伊吹マヤ)」
「勇者指令ダグオン(戸部真理亜)」
「それいけ!アンパンマン(クリームパンダ)」
1994年にデビューした長沢さんは、現在は舞台女優としての活動が多く、声優としてはそれいけ!アンパンマンのクリームパンダ役や名探偵コナンの沖野ヨーコ役としての活動がメインとなっています。
沖野ヨーコ役が天野さんから長沢さんに交代したのは、天野さんの声優業の一時休止によるものです。ネット上では一旦引退ということになっていますが、おそらくプライベートによる家庭の事情であると思われます。その後、天野さんは名探偵コナンで他の端役などに出演するなどして、現在に至っております
鈴木次郎吉
1931年5月10日~2014年1月27日
■没年齢
82歳
■主な作品
「サザエさん(磯野波平:初代)」
「YAWARA!(猪熊滋悟郎)」
「ハリー・ポッターシリーズ(アルバス・ダンブルドア校長)」
園子の祖父であり、鈴木財閥の相談役でもある鈴木次郎吉を最初に勤めていたのは、永井一郎さんでした。
テレビの創成期から活躍し、様々なアニメや舞台に出演。晩年は情報番組のナレーションを務めるなど、多方面で活躍をしてまいりました。名探偵コナンでは、アニメ、劇場版に犯人役として出演。その後次郎吉相談役として準レギュラーとしてご出演なさいました。
1936年2月4日
■年齢
82歳
■主な作品
「鉄人28号(大塚署長)」
「平成天才バカボン(バカボンのパパ)」
「吹き替え(アーネスト・ボーグナイン)」
2代目鈴木次郎吉役を演じているのは、富田耕生さんです。アニメや吹き替えの創成期から活躍している大御所の声優さんです。平成天才バカボンでは、2代目バカボンのパパ役を演じ、後年深夜!天才バカボンでも役は違えでもバカボンのパパのパパ(パパの祖父)役としてご出演されました。
次郎吉相談役は永井さんが2014年1月に心不全により死去したため、富田さんに交代されております。声優は生涯現役で続けられる職業ですが、このように突然の死には代役を務める事は、音響監督の指示や、声優さんの指示でこの人にしてくれというケースが多いようです。
毛利小五郎
1946年9月18日
■年齢
71歳
■主な作品
「キン肉マン(キン肉スグル)」
「北斗の拳(ケンシロウ)」
「シティーハンターシリーズ(冴羽獠)」
1996年から2009年まで、毛利小五郎役を演じたのは、神谷明さんです。1970年に『魔法のマコちゃん』の千吉役としてデビュー。
以降、『バビル2世』のバビル2世こと古見浩一役、『プリンプリン物語』のボンボン役、ルチ将軍役。『オヨネコぶーにゃん』のオヨヨネコ役といった、シリアスからギャグまでの役を幅広く演じており、現在でも第1線で活躍しています。
1963年12月18日
■年齢
54歳
■主な作品
「吹き替え(ジョージ・クルーニー)」
「吹き替え(キアヌ・リーブス)」
「24 -TWENTY FOUR-(ジャック・バウアー)」
2009年から2代目毛利小五郎役を演じているのは、小山力也さんです。1987年大学卒業後、劇団に入団。舞台俳優としてのキャリアを積んでから、声優としてデビューします。声優は吹き替え役が多く、ジョージ・クルーニーの吹き替えは現在に至るまで専属で担当しています。また、小五郎役に抜擢される前まで、『名探偵コナン』では端役として出演なさっていました。
2009年に神谷さんは毛利小五郎役を大人の事情により降板しました。理由はおろそかにしていますが、おそらく出演料が見合った代金を支払えないという意見があるのと、スタッフからの体質のせいで降板に至ってしまったのが原因です。ただ現在でもキャストやスタッフの間での交流は続いております。
ジェイムズ・ブラック
1933年10月31日〜2014年9月30日
■没年齢
80歳
■代表作
「未来少年コナン(レプカ)」
「吹き替え(フランク・シナトラ)」
「吹き替え(ドナルド・サザーランド)」
FBI捜査官で、ジョディや赤井秀一の上司であるジェイムズ・ブラック。その初代声優を務めたのが家弓家正さんです。テレビ創成期から吹き替えや声優として活躍。数多くのドラマにもご出演されました。
1952年9月8日
■年齢
66歳
■代表作
「大草原の小さな天使 ブッシュベイビー(アーサー・ローズ)」
「されど罪人は竜と踊る(モルディーン・オージェス・ギュネイ)」
「吹き替え(アラン・リックマン)」
2代目ジェイムズ役を演じている土師さんは、アニメの声優、吹き替えの他、実写や舞台として活躍している俳優さんです。主にハリーポッターシリーズでセブルス・スネイプ役を演じたアラン・リックマン氏の専属声優で、リックマン氏が出演した映画作品のほとんどを土師さんが担当しています。
家弓さんが死去した後、出番が無かったため家弓さんがアテレコをなさった部分のライブラリ音声を使用して対応してきましたが、20作目『純黒の悪夢(ナイトメア)』より土師さんが担当し、現在に至っています。
遠山銀司郎
1946年11月9日~2003年1月11日
■没年齢
56歳
■代表作
「帰ってきたウルトラマン(MATステーション隊員)」
「合言葉は勇気(裁判所の職員)」
「吹き替え(ゲイリー・オールドマン)」
遠山和葉の父親でもある、遠山銀司郎を演じた最初の声優の方は、佐古正人さんです。主に舞台俳優として活躍し、ドラマや声優としても活躍を致しました。ゲイリー・オールドマンの専属声優として、数多くのハリウッド映画の吹き替えも担当されました。
1941年2月19日~2015年3月7日
■没年齢
74歳
■代表作
「吹き替え(マイケル・ダグラス)」
「カウボーイビバップ(ゴードン)」
「ブラックジャック21(間影三)」
俳優座養成所退所後、数多くの舞台に出演され、またドラマや時代劇、テレビ番組のナレーターをはじめ、吹き替えを担当した小川さん。
マイケル・ダグラス以外にもダスティン・ホフマン、ロバート・デ・ニーロの吹き替えも担当されました。また、テレビ東京の情報番組『テクノ探偵団』等のナレーターも担当されました。
1962年5月8日
■代表作
「仮面ライダーBLACK(シャドームーン)」
「ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊 時と闇をめぐる最後の冒険(ジュプトル)」
「ゴールデンカムイ(キロランケ)」
劇団俳優座に所属後、数々の舞台に出演し、その後仮面ライダーBLACKのシャドームーン役で、声優としてデビュー。以降、ドラマや舞台、吹き替えを数多くこなし、声優として活動をしているてらそまさんが現在、遠山銀司郎役を務めていらっしゃいます。
佐古さん、小川さんとも病気による急逝のため声優交代されました。遠山警視長は出番が少ないので、声優の交代は仕方ないと感じております。このようなケースで声優が変わったりすることは、名探偵コナンの他のキャラクターでも、十分あり得ます。