クレヨンしんちゃん年齢層が高い理由【基本的には子供向けだけど…】

アニメ「クレヨンしんちゃん」を見る年齢層は小学生など子供中心。ですが、原作漫画の「クレヨンしんちゃん」は、30代~50代の大人向けに作られていました。

そのため、漫画「クレヨンしんちゃん」では大人向けの描写が満載。特に最初期は下ネタも結構頻発してました…。

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クレヨンしんちゃんを見る年齢層は基本的には低い。だけど、一部大人向けの内容も含まれる

引用元:Amazon

基本的にアニメは低年齢層向け

アニメ「クレヨンしんちゃん」が放送されている時間帯は、金曜の午後7時30分。「ドラえもん」と「ミュージックステーション」に挟まれています。いわゆるゴールデンタイムで帯放送されています。

放送時間、前後の番組構成を見るとアニメ「クレヨンしんちゃん」は低年齢層に向けられた作品であることが分かります。未就学児~中学生までをメインターゲットとしていると推測できます。

劇場版を見に行った筆者の感想としては、やはり親子連れが多い印象。特に小学生を連れた親子が多かったように感じました。

 

子どもに見せたくないランキング

日本PTA全国協議会が実施していた「子供に見せたくない番組ランキング」では、アニメ「クレヨンしんちゃん」は毎年上位にランクインしていました。子ども向けのアニメなのに、保護者からの反発は大きかったようです。

見せたくない理由として挙げられていたのは、「ギャグ口調を子供が真似する」「下品」などなど。子どもに悪影響が及ぶとして、投票した親御さんが多かったようです。

批判がある一方で、現在は「クレヨンしんちゃん」を再評価する流れに変わってきています。教科書や参考書に掲載されたりする事例も珍しくありません。映画が評価されていることも、再評価の一因になっているようです。

今では、「子供と一緒に見たいアニメ」という声もチラホラ目にします。

 

映画版は大人向け作品もある。今は低年齢層化が進んでいる

アニメ「クレヨンしんちゃん」は、もはや国民的アニメに成長しています。「ドラえもん」「サザエさん」「ちびまる子ちゃん」と並ぶほどのビッグタイトルといっても過言ではありません。

低年齢層をターゲットにした作品ではありますが、一部大人向けの描写も含まれています。しんのすけは幼稚園児でありながら、大人の女性に惹かれていますし、父・ひろしも若い女性に色目を使うこともしばしば。

子どもだけでなく、大人もクスッと笑える描写が挿入されています。また、毎年公開されている映画版では、大人をターゲットとしたかのような作品もいくつか作られています。

特にその傾向が顕著なのは、1997年「暗黒タマタマ大追跡」から2002年「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」まで。原恵一監督が担当した作品は、特に大人向けの描写に溢れています

ファンタジー色の強い作風から、現実世界に基づいた作風に変更。大人から再評価され始めたのもこの時期です。特に、2001年の「オトナ帝国の逆襲」。2002年の「アッパレ!戦国大合戦」は、「大人でも泣ける」と大絶賛されています。

特に「アッパレ!戦国大合戦」は、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を初め、多くの賞を受賞し評価されました。「子どもに見せたくない番組ランキング」上位だった「クレヨンしんちゃん」が文化庁に評価されるという事態に陥っていました。

  • 暗黒タマタマ大追跡(1997)
  • 電撃!ブタのヒヅメ大作戦(1998)
  • 爆発!温泉わくわく大決戦(1999)
  • 嵐を呼ぶジャングル(2000)
  • 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001)
  • 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦(2002)

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クレヨンしんちゃんに大人向けの内容が含まれる理由→原作漫画が青年誌連載だったから

アニメ「クレヨンしんちゃん」の年齢層、視聴者層はやはり低年齢層。小学生がメインの視聴者だと思います(あくまで私の印象)。ただ、純粋に子ども向けのアニメではありません。

上でも書いたように、内容には大人向けの要素が入っています。なぜ子供向けのアニメに大人向けの要素が入っているのか。その理由は、原作の漫画「クレヨンしんちゃん」が青年誌で掲載されていたからです。

最初に掲載されていたのは、双葉社から発刊されている「漫画アクション」。30代から50代に向けられた漫画雑誌です。そこに連載されていたクレヨンしんちゃん。

2000年には「まんがタウン」に移籍しますが、そこも青年誌。主な読者は20歳~40歳。読者のうち52%は会社員だそうです。※双葉社のHPより

初期のころには、アニメでは放送できないような際どい内容も掲載されていたといいます。園長先生にビビった吉永先生が「ひえ~〇ープに売るのだけは勘弁して~」と発言したり、野原夫婦の夜の営みがあったりと…。

青年誌でしか掲載できない大人向けのギャグが満載でした。

そもそも原作漫画が大人向けに作られていたので、アニメ「クレヨンしんちゃん」もその影響を受けているということができそうです。

原作が大人向けで、アニメになると子ども向けになった「クレヨンしんちゃん」。もしかしたら、深夜アニメになっていた可能性もありますね。

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