アニメ「名探偵コナン」の主人公・コナンと、ライバル関係にある怪盗キッド。二人はどのようにして出会い、現在はどのような関係になっているのか。本記事では、二人の関係についてまとめていきます。
名探偵コナンは黒の組織撲滅のために、小さくなった身体を元に戻すためにコナン=新一が活躍する物語ですが、もう一人コナンには最大のライバルがいます。
それは「ビックジュエル」と呼ばれる宝石を探し求めている月下の奇術師こと、『怪盗キッド』です。実は、コナンが始まる前に怪盗キッドは「まじっく快斗」という作品で一足先にデビューしており、コナンに逆輸入される形で、登場したキャラクターなのです。
コナンとキッドは敵同士ではあるものの、時には協力をして事件解決を導いているのです。果たして二人は一体どんな関係なのでしょうか。紐解いてみましょう。
コナンとキッドの関係
①二人の出会い
二人の出会いは、コナンが新一として活動している時の時計台で出会っているようです。ただ、その時の新一はキッドの名前を知らず、ただのマジック好きな泥棒しか考えていなかったようです。このエピソードについてはアニメ第219話『集められた名探偵!工藤新一VS怪盗キッド』にて語られています。
そして、新一が毒薬で小さくなり、コナンとしてキッドと初めて出会うのは、アニメ76話『コナンVS怪盗キッド』(原作第16巻)にて。キッドという名前は、インターポールがつけた国際犯罪者番号1412という意味で、コナンの父、工藤優作が『1412を走り書きしたらKIDとなる。』ということで、キッドという名前が定着したようです。
最初は、76話での対決だけで終わりかと思いきや、互いに交わることの無い平行線の戦いは評判が良く、以降特別編も含めて、アニメ、原作、劇場版に登場していくこととなります。コナン自身もキッドキラーとして、『優れた芸術家は死んでから名をはせる。監獄という墓場に入れて巨匠にしてやる。』というコメントを出すほど、対抗意識を燃やすようになりました。
この出会いから、コナンとキッドの関係が始まりました。
②キッドはコナンをライバルとして認めている
二つ目の関係性は、「ライバル関係」。二人はお互いをライバルだと認めています。
キッドはコナンの推理に一目置いております。また、コナンが新一だということも劇場版『世紀末の魔術師』の中で知り、以後の設定となります。
もちろんコナンをおびき出すために自らコナンにトランプ銃を向けるシーンもありますが、逆にコナンがどこでもボール射出ベルトのサッカーボールで、キッドを退治する時があるので、力具合は五分五分というところです。また、コナンはすぐにキッド が誰に変装しているのかも見抜く事が早く、さらにキッドを笑い者にしたくちょっとしたいたずらをすることもあるようです。
力が拮抗しているライバル関係。燃える関係性ですよね。
③協力関係になることもある
三つ目の関係性は、「協力関係」。ライバル関係にある二人ではあるものの、時としては協力する関係にもなります。
例えば、ベルツリー急行で灰原哀が黒の組織に命を狙われていることを知り、たまたま宝石を盗む計画を建てていたキッドと乗り合わせ、灰原の正体である宮野志保に変装して、黒の組織と対決することとなります。
結果として宮野志保は、黒の組織によって仕掛けられた爆弾によって、爆死したと思われましたが、ハンググライダーで空を飛ぶことを準備していたキッドは、間一髪逃げる事が出来ました。コナンにはできない部分をキッドがしてくれたので、ベルツリー急行事件はキッドがいなかったら、解決できなかったかもしれません。
④勝負はいつも引き分けかコナンの勝ち?
四つ目の関係性は、勝負の行方に関するもの。ほぼ互角だとみられている力関係ですが、若干コナンに軍配が上がっているようです。コナンが主人公の作品なので、主人公補正とも取れそうですね。
キッドキラーとして活躍しているコナンですが、実際コナンとキッド、対面してどちらに軍配があがるのでしょうか。頭脳明晰なのはキッドもコナンも同じようですが、キッドの場合は怪盗だけでなく、マジシャンとして人の心を動き出すマジックとトリックを見せる。コナンの場合は、真実を必ず見抜くためにキッドに立ち向かっているという方が、良いのかもしれません。
キッドの正体を必ず突き止め、キック力増強シューズや腕時計型麻酔銃を使おうとするコナンですが、結局勝負は引き分けになってしまう事が多いようです。それでも、キッドを退治するコナンは多くのアニメや原作で登場しますから、コナンの方が優勢といった方が良いのでしょう。
名探偵コナンの登場キャラクターとの関係
さて、コナンとキッドはライバル同士(←ここをライバル関係にすると、キーワードを入れることができます)であることはお分りになりましたか?
では、コナンやまじっく快斗に登場するキャラクターはキッドの事はどう思っているのでしょうか。
毛利蘭
一人目は、「名探偵コナン」のヒロイン・毛利蘭。蘭とキッドの関係には、コナンが嫉妬するような描写もありますね。
初めてコナンとキッドと出会った事件で、キッドが変装していたのは蘭。蘭はキッドの事は手品ができる泥棒ぐらいしか考えておらず、どちらかといえばコナン側に位置を置いているようです。
ただ、天空の難破船(ロストシップ)では、キスシーンをするなど、あまりにもすごいことをしているようですが、ファーストキスを奪われたのか、キッドの手をつねるシーンがありました。
鈴木園子
二人目は、蘭の親友・園子とキッドの関係。
キッドの大ファンである園子ですが、現在は京極真という互いに思っている人物がおり、キッドと京極が対決した際、京極さんだけには怪我をさせないでと頼み込んだようです。今はどちらかというと京極さんの方が好きであり、キッド様は憧れの怪盗マジシャンぐらいになった感があります。
中森銀三
三人目は、中森銀三とキッドの関係。
怪盗キッド専任捜査官で、中森青子の父親。かつて初代のキッドであるキッドの父親、黒羽盗一までを捕まえるという執念深いところがあります。
キッドは、あっという間に自分自身のマジックのお手伝いをしているように感じており、そこがキッドをいつも逃してしまっているという事を、上長や新一に指摘されてしまっているようです。この辺りは、いわゆる毛利小五郎探偵と性格や行動が似ているという風に考えた方がいいでしょう。
鈴木次郎吉
四人目は、鈴木次郎吉。
鈴木財閥の相談役で、園子の叔父にあたる次郎吉は、新聞の一面をキッドに奪われた事に腹を立てて、鈴木財閥が所有している宝石を使って、キッドをおびき寄せて自分が一面記事にふさわしい人物である事を証明したいと、中森警部と共闘してキッドを捕まえようとします。しかし、手柄はキッドキラーであるコナンに奪われてしまい、コナンに少しやきもちを焼いている感があります。
中森青子
五人目は、中森青子。
まじっく快斗のヒロインで、中森警部の一人娘である青子。彼女も父親と同様、キッドを最低な男だと思っているようです。宝石を盗んでも結局は元の場所に戻したり、本来の持ち主に返したりと善人ぶった愉快犯しか考えていないようです。ただ、キッドの正体が快斗である事は知っておらず、素の快斗を見たら、クールなキッドと全然用紙が違うということになって混乱してしまうので、気づかないのでしょう。
キッドとコナンとの対決。これからどうなる?
キッドが探しているビックジュエルは、何らかの組織が握っていると言われているようです。それが、コナンが追う黒の組織と同じなのかは、まだはっきりとは描かれていません。コナンも黒の組織のトップがわかっても、まだまだ謎に包まれている部分が多いです。伏線をしっかりと回収して、今後の物語の行方に注目したいですね。
まとめ
コナンとキッドの関係についてまとめてきました。別作品の主人公である二人ですが、かなり深い関係にあることがあることが伝わったと思います。
2019年4月の新作映画では、久しぶりに怪盗キッドがメインとして活躍する話となります。コナンは今度こそキッドを捕まえる事が出来るのだろうか注目ですが、なんと舞台は海外。江戸川コナンは架空の人物であるため、海外に行く事は出来ない。どんな展開でキッドはコナンと共闘し、新たなる犯人と対決するのでしょうか。そして、キッドが狙うビッグジュエルとは一体なんなのでしょうか。今後の物語の行方に注目です。