クレヨンしんちゃんには数多くの都市伝説が存在します。この記事では、都市伝説の嘘を暴いて否定していこうと思います。
クレヨンしんちゃん都市伝説の嘘【4つの本当】
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- 嘘①「みさえの妄想説」
- 嘘②「シロはガンで捨てられた」
- 嘘③「みさえは元声優で、ひろしはそのストーカー」
- 嘘④「作者の遺書」
嘘①「みさえの妄想説」
クレヨンしんちゃんの都市伝説の中でも、最も有名で拡散されているのが「みさえの妄想説」。この嘘を調べてみました。
都市伝説の内容
「クレヨンしんちゃん」は、全て母・みさえの妄想によるものだという都市伝説。タイトルの「クレヨン」は遺品のクレヨンを使っていることから来ているという説ですね。
本当は?
「クレヨンしんちゃん」というタイトルから端を発しているともいえる上記の都市伝説。ですが、クレヨンの由来については、双葉社が正式に発表しているようです。
ネットで調べたところ、「幼稚園児を連想させるものだから」「語呂が良いから」「特に深い意味はない」などの情報がありました。深読みすると、意味深な「クレヨンしんちゃん」というタイトル。ですが、シンプルに考えるとなんてことない由来だったようです。
また、「主人公が実は死んでいた」「全ては妄想」という都市伝説は国民的アニメにはあるあるです。ドラえもん、サザエさんにも同様の都市伝説は存在します。
嘘②「シロはガンで捨てられた」
二つ目の都市伝説は「シロはガンで捨てられた」というもの。野原家の飼い犬・シロに関する都市伝説ですね。
都市伝説の内容
捨て犬だったシロをしんのすけが拾ってきたというのは公式設定です。都市伝説では、シロが元々の飼い主に捨てられた理由は「ガンだから」とされています。
重い病気にかかったことで、面倒になったのか、捨てられてしまったという内容です。
本当は?
シロが捨てられた本当の理由は、「飼い主が病気にかかったから」。これは、原作でも明記されています。
シロはボルシチという犬から生まれて、3匹の兄弟と暮らしていました。シロの元々の飼い主一家の父が、犬に触れると呼吸困難や不整脈になるという「突発性犬アレルギー(架空の病気です)」を患い、犬が飼えなくなります。
飼い主一家は犬の里親を探しますが、シロとボルシチの引き取り手がどうしても見つかりません。そこで、仕方なく保健所に連れていくことにします。その姿を可哀想に思った飼い主の娘は、シロを保健所から連れ出して段ボールに入れて道に放置します。
それをしんのすけが見つけて、野原家で飼うことになります。
このエピソードが存在することから、上記のような「ガンだから捨てられた」という都市伝説は全くの嘘ということになります。ただ、公式設定もかなり切ないですよね。
保健所に行ったボルシチのその後を想うと悲しくなります。作品内に社会問題を入れることのある臼井氏は、捨て犬の問題を「クレヨンしんちゃん」の物語内に組み込んだのかもしれませんね(これは私の想像ですが)。
嘘③「みさえは元声優で、ひろしはそのストーカー」
三つ目の都市伝説は「みさえは元声優で、ひろしはそのストーカー」。二人の馴れ初めに関する都市伝説ですね。
都市伝説の内容
結婚する前のみさえは、実は声優。自宅で役の練習をしていたところ、いやらしいシーンの声が外に漏れてしまいます。その声を偶然聞いていたのがひろし。この出来事がきっかけで、ひろしはみさえをストーキングするようになり、後にみさえと結婚することになりました。
本当は?
なぜストーカーから結婚相手になったのか…。色々とツッコみどころのある都市伝説ですよね。この都市伝説も公式の設定で否定することが出来ます。
まず、みさえが結婚する前の職業。声優ではなく、小山田物産という会社のOLでした。
次にひろしとの出会い。都市伝説ではストーキングがきっかけ、とありますが実際にはみさえが落としたハンカチをひろしが届けたことが出会いのきっかけになっています。
ちなみに、ひろしからみさえへのプロポーズの設定は二つ存在します。一つ目は、夕暮れ時に浜辺でプロポーズ(1995年9月11日放送「プロポーズ記念日だゾ」より)。二つ目は、北千住駅のホームでプロポーズ(1998年10月10日放送「母ちゃんといれかわっちゃったゾ2」より)。
嘘④「作者の遺書」
四つ目の都市伝説は、「作者の遺書」。クレヨンしんちゃんの作者である、臼井氏に関する都市伝説です。
※誤解のないように最初に前置きをしておきます。作者の遺書は存在せず、そもそも不慮の事故で亡くなられています。
都市伝説の内容
2009年に不慮の事故で亡くなられた臼井儀人氏。多くのファン、人々に衝撃を与えました。放映中の国民的アニメの作者の訃報ということもあって、連日大々的に報道されました。
その報道の前後でネット上に遺書とされる画像が出回り始めます。真っ赤な背景に歪んだ文字。「かあちゃ──」「ひま──」「まさおくん──」「とうちゃ──」「シロ──」「ネネちゃ──」「ボウちゃ──」「かざまく」など、登場人物の名前が書かれています。そして歪んだしんのすけの横顔のような絵が書かれています。
画像の下部には、赤い文字で「ごめんねおらもう」という言葉が記載されています。
この不気味な画像が、臼井氏の遺書なのではないかという憶測が流れ出します。画像が出回ったのが訃報の出る前だったことから、噂はどんどん広がっていきました。
本当は?
都市伝説化している「ごめんおらもう」の画像ですが、第三者がイタズラで制作したものと判明しています。画像の作者とみられる方が名乗り出ては、自らのブログで事の真相を語っています。
自作のフェイク画像が出回ったことについて釈明をしてはいますが、一部茶化すようなエントリを書いていることから、コメント欄には作者を非難する声が多く書き込まれました。
イタズラで作った画像が、訃報のタイミングと偶然重なったことで拡散。それが都市伝説化したというのが真相のようです。