アニメ「それいけ!アンパンマン」に登場するバイキンマン。敵役ながら、子供たちに大人気のキャラクターです。そんな人気キャラですが、モデルとなったのが虫で、ハエだと知っていたでしょうか。
バイキンマンをよく観察していると、ハエっぽいポイントがいくつも見つかります。
バイキンマン モデルとなった虫はハエ
引用元:アンパンマンポータル
バイキンマンのモデル・モチーフとなった虫は、ハエです。現在のバイキンマンの姿からはあまりハエ感はありませんよね。ですが、初期絵本に登場するバイキンマンを見ると、たしかにハエっぽい。
羽は大きいし、毛も生えています。今よりもハエ感が強くてかわいくありません。時間とともに徐々にかわいくデフォルメされて現在の姿になったようですね。
初期のバイキンマンと比べてみると、その外見の変化に気づくと思います。
初期の絵本ではハエ感満載【5つのハエポイント】
引用元:Twitter
上の画像は、絵本「あんぱんまんとばいきんまん」に登場するバイキンマン。バイキンマンが初登場した絵本です。現在のバイキンマンとは少し印象が異なりますよね。痩せ型で羽も大きい。この画像からは、「モデルがハエ」だと言われても納得する人は多いと思います。
以下では、バイキンマンのモデルがハエだということがよく分かるポイントを5つピックアップして紹介していきます。
- ①羽がハエっぽい
- ②角に生えている毛
- ③ハエは黴菌だらけ
- ④他人の食べ物に執着する
- ⑤目が赤い
①羽がハエっぽい
一つ目のハエポイントは、「羽がハエっぽい」。
実はバイキンマンの背中には羽が生えています。アニメに登場するバイキンマンは、背中の羽が小さく描かれているため、あまり気づいていない人も多いかもしれませんね(少しだけど飛行能力もある)。
初期の絵本に登場するバイキンマンの羽は、今よりももっと大きく、ハエ感があります。普通に空を飛ぶことができるという点もハエっぽいですね。外見から、虫・ハエをモデルにしたというのがよく伝わってきます。
最初期は大きかった羽は、時間がたつにつれて徐々に小さくなっていきました。
②角に生えている毛
二つ目のハエポイントは、「角に生えている毛」。
バイキンマンの大きな特徴の一つが、頭にはえた二本の角です。黒くて真っすぐに伸びた2本の角。ハエがモデルということは、もともとは触覚だったのかもしれません。
初期絵本に描かれているバイキンマンの角には、毛がびっしりと描かれています。より虫っぽいですよね。今のツルっとしたデザインと比べると、あまりかわいくないですよね汗。
ハエモチーフというバイキンマンらしい特徴です。こちらも、時間が進むに連れて無くなっていきます。バイキンマンのデザインは徐々に丸みを帯びてかわいらしいものへと変化していっています。
③ハエは黴菌だらけ
三つ目のハエポイントは、「ハエは黴菌(ばいきん)だらけ」。
どこにでもいる虫・ハエは黴菌だらけだと言われています。ハエの中には、ゴキブリの倍以上もの菌を持っているものもいるそうです。想像以上に黴菌だらけの虫なんですね。
バイキンマンは、黴菌からできているという設定。そのため、体を洗うことを極端に嫌います。おまけに歯も虫歯だらけです。バイキンマンのこの設定は、黴菌をたくさん持つハエから来ているのかもしれませんね。
生活する上での「厄介者」という点も、ハエとバイキンマンに共通しているポイントだと言えます。
④他人の食べ物に執着する
四つ目のハエポイントは、「他人の食べ物に執着する」。
日常生活の中でどこでも見かける虫・ハエ。特に食べ物の周辺でみかけることが多いですよね。払っても払ってもどこからか出現してくるハエ。食事中にも、食べ残りのお皿にもよってきます。
そんな厄介な虫・ハエの習性もバイキンマンと共通しています。バイキンマンは、常に食べ物に執着しています。宿敵というアンパンマンも食べ物ですし、登場するキャラクターを騙して食べ物を奪ったりしています。
頭の中に天丼を入れているてんどんまんは、バイキンマンに何度も天丼を食べられています。
バイキンマンは、食べ物のためならどんな苦労も厭いません。メカを開発したり、日々研究を続けています。「アンパンマンを倒すことが目的」と公言するバイキンマン。その存在する理由は食べ物だと言っても過言ではありませんよね。
⑤目が赤い
五つ目のハエポイントは、「目が赤い」。
バイキンマンの目が赤いことをご存知でしょうか。この点は初期絵本でも現在のアニメでも共通しているポイントです。初期絵本の方が赤いことが分かりやすいですが、現在のバイキンマンもピンクがかっています。
現在の設定では、「アンパンマンを倒すためのバイキンメカを徹夜で作っているから」と言われています(2018年6月28日放送「スッキリ」より)。
個人的な推測ですが、バイキンマンの目が赤いのはハエがモデルだからという理由もあるのではないかと思っています。ハエの中にも目が赤い種類がいます。
ネットの感想
バイキンマンのモデルが虫のハエだと知って驚いた方も多いと思います。私も最近知って驚いてました。ネットではどんな反応がされているのか気になったので、ツイッターの投稿を集めてみました。
驚いている方もいれば、ハエとバイキンマンの共通点を挙げている方もいますね。
“食品の敵はばい菌。ばい菌は目に見えないから、食品とばい菌を介するハエをモチーフにしたのがバイキンマン”らしい。今日初めて知って震えた。 pic.twitter.com/suVzlXZZeK
— ほそるか (@iamnekon) 2014年5月11日
初期のアンパンマンの絵本を借りてきたら、バイキンマンがハエっぽすぎて引いた。ガチに殺りあうし、最後は陽の光でチリになってる。DIOか。 pic.twitter.com/Okoc87NTBN
— シャト (@SHATO) 2017年1月8日
マント無くなると飛べなくなる描写なんかもあったんじゃないかなぁ バイキンマンはハエモチーフっぽい翅はあって一応飛べるけどUFOの方が速いようだ
— わなざわ (@Wanazawawww) 2014年6月30日
バイキンマン(ハエがモチーフ)がアンパンマンに「出たなお邪魔虫!」って言ってるの草。
— ds (@ds11110115) 2018年3月2日
投稿の中で印象的なのは、「食品とばい菌を介するハエをモチーフにした」という言葉。アンパンマンとバイキンマンの関係性についての新しい発見ですよね。
「アンパンマンは食品」で、「バイキンマンは黴菌」。両者をつなぐ存在がハエ。だからバイキンマンのモデルはハエなんですね。二人は切っても切れない関係だということがよく伝わってきます。
「自分の顔を分け与える自己犠牲のアンパンマン」。「自己の欲求(食欲)を満たそうとするバイキンマン」。そんな二人の関係は、そのまま食品とハエの関係性になっています。