岸本斉史さん原作、大久保彰作画の漫画「サムライ8 八丸伝」。第1話のあらすじをネタバレありで解説します。
第1話はとにかく伏線が多い。というわけで、記事後半では第1話で張られた伏線を一覧でまとめています。
サムライ8 八丸伝 第1話ネタバレ【あらすじまとめ】
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— 少年ジャンプ編集部 (@jump_henshubu) 2019年5月13日
以下では、漫画「サムライ8 八丸伝」のあらすじをネタバレありで紹介していきます。第1話を見逃してしまった方や、第1話がどんな話だったか知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
銀河を守るためにパンドラの箱が必要
はるか遠い宇宙で、女性とフード姿の人物が会話しているところから物語は始まります。
女性は、フードを被った者の師匠のようです。師匠は「侍の役目は銀河を守り続けること」「奴を止めるのが自分の役目」だと語ります。
そして、フードを被った者に「パンドラの箱を探せ」と指示します。そしてパンドラの箱を開けるために必要な「7つの鍵」も探せと指示。そして、フードを被った者は、宇宙船(?)に乗って旅立ちます。
明記はされていませんが、フードを被った者は後述するダルマ(猫の侍)のようです。
侍同士の決闘
場面は変わり、大人の男の侍が2人にらみあっています。彼らは決闘を行っているようです。一瞬で勝負がつきます。決闘に勝利した侍は、銀河を守るために鍵を探しているようです。
決闘に敗北した侍は、自分の体から鍵を取り出し(というより自分自身が鍵だった)、勝利した侍に渡します。鍵を受け取った侍は、「やっと1つか」「残りは6つ…」とつぶやき、次の鍵を探す旅に出かけます。
さらに場面は変わり、VRゴーグル(のようなもの)を身につけた少年が登場します。侍同士の決闘は、実はゲームでした。
このゲームをプレイしていた少年こそが、本作の主人公・八丸です。
体が不自由な少年・八丸
ゲームばかりしている八丸に、父親は「八丸!ゲームはその辺にしろ!点滴の時間だ」と話しかけます。
主人公・八丸は、背中から何本もの管がついており、左手は義手、左足も義足。父親はそんな八丸に点滴をうちます。か細い腕には、いくつもの注射のあとが残っています。
八丸は、巨大な生命維持装置に管でつながれています。この装置がなければ、八丸は3分も生きていられません。八丸の行動範囲は、管が伸びる数メートルのみ。
父親は八丸のために、移動型の生命維持装置を作り続けているようです。父親は八丸を家に残し、出かけていきます。
父親は息子のため、大金をはたいて侍と交渉する
父親の出かけた先には、侍とその手下たちが待っていました。父親は銃を構えながら「2億円…金は用意した」「約束のモノを渡してもらおう!」と侍に話しかけます。
父親の交渉の相手は、油断ならない侍のようです。
父親の求める「約束のモノ」とは、ロッカーボールと呼ばれる巨大な球でした。父親は、ロッカーボールを手に入れて八丸の移動型生命維持装置を完成させようとしていました。
ロッカーボールから取り出したナイフで切腹し、それが身体に適合すれば「侍」になることができます。適合しなければ、そのまま死んでしまいます。
人質にとられる父親
ロッカーボールを受け取り、その場を離れようとする父親。しかし、侍がいきなり父親の頭を掴みます。侍は、「血吸いの剣」と呼ばれる名刀を探していました。
そして、その名刀を父親が持っているとにらんだのです。侍には脳を探る能力があるようで、父親の脳から情報を得ます。そして、名刀が隠されているのは八丸の待つ家だと知ります。
早速家に向かう侍。父親は手下につかまり、人質にされてしまいます。
なぜそんな大事なものを首にかけて見せびらかしていたのか…。とツッコみたくなる気持ちもありますが…。
八丸は猫の侍と出会う
家で父親の帰りを待つ八丸。そんな八丸のもとに、ペットの早太郎(ロボット犬)が巨大な球を持ってきます。
ダルマのような見た目をしていた球で暇をつぶそうとする八丸。突然ダルマから声が聞こえます。「…よくぞ拙者のスリープモードを解除した」。
ダルマは猫の姿に変わります。その猫はダルマと名乗り「自分は侍だ」と言い出します。最初は信じなかった八丸ですが、模造刀で湯呑を真っ二つにするダルマを見て、ダルマのことを「師匠」と呼ぶようになります。
八丸とダルマ師匠が会話している時、家が侍によって襲撃されます。
ダルマ師匠は善戦するも…
侍の襲撃に反応し、善戦するダルマ師匠。ですが、人質にとられた父親の映像を見せられて身動きがとれなくなってしまいます。そのまま相手に刺されてしまいます。
そして、八丸のペットの早太郎は侍によって潰されてしまいます。
絶望する八丸。そんな八丸に、侍が「さぁ…これで切腹しろ」とナイフを差し出します。侍が探し求めている名刀は、八丸の中にあったのです。八丸の体から取り出すためには、心臓を止める必要がある。
だから、八丸にナイフを差し出し、「切腹しろ」と要求しています。
父親のために切腹する八丸
侍は、切腹すれば父親は助けてやると迫ります。父親は八丸を必死になって止めようとします。ですが、八丸は自分の命で父親が助かるなら、と切腹を選びます。
切腹する瞬間に「大好きっだ」と語りかけ、自分の腹にナイフを刺します。
力なく横たわる八丸。八丸の胸が開き、そこから侍は名刀を取り出します。その時、八丸の体に変化が起きます。
侍として覚醒する八丸
八丸が切腹したナイフは、ロッカーボールから取り出したナイフでした。ロッカーボールに適合した八丸は侍として覚醒します。
覚醒した八丸は、生命維持装置につながれてなくても自分の足で立てるようになります。ダルマ師匠の助言のもと、八丸は潰されたペットの早太郎を修理します。不思議な力で一瞬のうちに修復される早太郎。
早太郎は姿を変え、八丸とともに敵の侍に立ち向かおうとします。
侍を倒す八丸
ダルマ師匠のサポートもあり、敵の侍を倒すことに成功する八丸。
敵を倒した後、八丸はダルマ師匠と早太郎ともに人質に取られている父親のもとへ向かいます。父親を捉えていた敵をあっさりと倒し、父親を救出する八丸。父親は泣きながら八丸と抱き合います。
「サムライ8 八丸伝」第1話のラストカットは、ダルマ師匠のモノローグで締めくくられます。
長い旅になりそうですが
彼となら───
第1話の伏線まとめ
- 冒頭に登場する女性(ダルマの師匠?)
- 女性が語る「奴」の存在(ラスボスか)
- パンドラの箱とは何なのか
- パンドラの箱を封印した不動明王の正体
- フードの人(ダルマ?)が語った「それに光まで─」というセリフ
- 八丸が体の自由を失った理由
- 父親はなぜ名刀を持っていたのか
- 父親は2億円もの大金をどうやって用意したのか
- ダルマ師匠は、なぜ猫の姿になっているのか
- ロッカーボールとは何なのか
- 侍(サイボーグ)とは何なのか
- ダルマ師匠が繰り返す「八人目で見つかった」という言葉の意味
漫画「サムライ8 八丸伝」第1話で張られた伏線を一覧でまとめてみました。第1話はとにかく情報量が多いですね。まだまだ明かされていない謎も多いです。
「侍(サイボーグ)」「ロッカーボール」「鍵」などのキーワードは、今後の物語に深く関係していきそうですね。
個人的に一番気になる第1話の伏線は、冒頭の会話で登場する「奴」。ダルマの師匠の女性(たぶん)が語っていた存在ですね。女性は「奴を止め続けるのが私の役目」だと語っていました。
女性は、「奴」と呼ばれる存在を封印するために身動きができないのかもしれません。そのため、弟子であるダルマ(たぶん)を派遣したのではないかと推測できます。
「パンドラの箱」は「奴」を倒すためのキーアイテムなのかもしれませんね。
漫画「サムライ8 八丸伝」の第1話の最初のページで語られたということを考えると、「奴」こそが本作のラスボスなのかもしれません。
第1話の感想
サムライ8のバンバン謎ワードばらまいていく1話、いいですね
— mnmu3 (@mnmu3) 2019年5月13日
サムライ8、1話目でスルーは勿体ないので読み返すつもりだけど、パッと見の絵面と文字数でちょっと引いてしまうな…
— いの (@fh_1no_6) 2019年5月15日
ジャンプ+のサムライ8のコメ欄本当に酷い
確かに1話がNARUTOと並ぶほどおもしろい訳ではないけれど、たった1話で勝手に失望すんなよ
自分が見る目あるとでも思ってるのか知らんけどひねくれてるんだよなあ— 転生オオルソ (@phoenix_ohhruri) 2019年5月17日
サムライ8 八丸伝…
1話から泣けるらしい(?? )
あー今日見れば良かった、、、、、、— ひじきのこ。 (@HK_Y1516) 2019年5月13日
今更サムライ8読んだけど1話の出来めっちゃいいな
絵は若干見にくいけど— ツルプルン (@ATK450_DEF500) 2019年5月17日
漫画「サムライ8 八丸伝」第1話の感想を、いくつかピックアップしてみました。基本的には「面白い」という感想が多かったものの、「分かりにくい」「読みにくい」という感想もかなりの数投稿されていました。
上でも書いた通り、第1話では相当な数の伏線と謎が散りばめられています。そのため、内容が分かりにくい部分も多かったように感じました。
また、絵は迫力があってうまいのですが、戦闘シーンがちょっと分かりにくい。キャラがどう動いて、何があったのかがイマイチ伝わってきません。その点も「分かりにくい」という感想につながっているのかもしれませんね。
ただ、伏線の多さは今後の展開に期待をもたせるものでもあります。「サムライ8 八丸伝」が今後、どのような物語を展開していくのか楽しみに読んでいこうと思います。
漫画「サムライ8 八丸伝」の感想・評判については、以下の記事で詳しくまとめています。興味がある方はぜひチェックしてみてください。