『名探偵コナン』警視庁捜査第一課強行犯捜査三係の警部であり、視聴者や読者に対しての疑問役としての役割をも、持っている目暮十三(めぐれじゅうぞう)警部。その目暮警部を永年演じているのは、声優の茶風林さんです。
茶風林さんは、目暮警部以外にもフジテレビ系系列で放送されている長寿アニメ『サザエさん』のお父さん、磯野波平役を故・永井一郎さんの急逝に伴いバトンを受け継ぎ、2代目波平を演じておられます。
それ以外にも、数多くの舞台や最近は「酒林堂」と呼ばれる朗読会の公演も行っており、積極的に活動を続けております。茶風林さんのこれまでの活躍とともに、茶風林さんの演技に対してのスタンスを紐解いてみましょう。
名探偵コナン 目暮警部の声優は茶風林
茶風林(ちゃふうりん)
■生年月日
1964年12月4日
■出身
埼玉県
■血液型
A型
■事務所
大沢事務所
■主な作品
「ちびまる子ちゃん(永沢君男)」
「YAWARA!(鴨田)」
「こどもちゃれんじシリーズ(しまのしまたろう)」
「サザエさん(2代目:磯野波平)」
「ひぐらしのなく頃に(大石蔵人)」
埼玉県出身の茶風林さん。本名は嶋沢弘隆(しまざわひろたか)さんと呼び、芸名の由来はチャールズ・チャップリンに由来して、この名前にしたそうです。茶風林さん自身タップダンスが得意で、チャップリン自身もタップダンスが得意だったとか。その敬意を表して、『茶風林』という芸名にしたのだそうです。
声優としては、目暮警部をはじめとした中年男性やお父さん役としての出演が多いですが、『ちびまる子ちゃん』では、まる子のクラスメイト永沢君を長年務めていらっしゃいます。それ以外にも、情報番組や報道番組のナレーターとしても活躍。幅広い活動を行なっております。
波平を受け継ぐまで永井さんと共演していた?
名探偵コナンでは、鈴木財閥の鈴木次郎吉相談役と劇場版第5作「天国へのカウントダウン」の犯人役、如月峰水(きさらぎ ほうすい)役としても出演し、茶風林さんと共演した故・永井一郎さん。その永井さんと茶風林さんが初めて名探偵コナンで共演したのは、第50話(原作では10巻)の「図書館殺人事件」です。
この図書館殺人事件は、ネット上でいわゆるトラウマ回とも呼ばれており、永井さんが演じた犯人の津川秀治がものすごくインパクトがあり、コナン達少年探偵団を殺そうと付けねらってくる姿が怖いという感想があるそうです。
なお、茶風林さんと永井さんはコナン以前にも、『YAWARA!』をはじめ、数多くの作品で共演をされています。『図書館殺人事件』はDVDの他、インターネット配信でも公開していますので、ぜひご覧ください。
日本酒を楽しみながら怪談を楽しむ朗読会
茶風林さんは声優活動以外にも、『酒林堂』という日本の古典怪談を読む朗読会を開催しています。この朗読会は日本酒を楽しみながら、日本古来より伝わる怪談話を楽しむという趣向のもとで行われています。
現在は、島根県松江市にある洞光寺というお寺で、年に1回程度開催しており、茶風林さん以外にも伊藤美紀さん、中原麻衣さん、岡田康平さん達が参加しております。また、茶風林さんはこの朗読会がきっかけで、2016年からは松江市の観光大使にも任命されました。
怪談話が大好きで、お酒も呑みたい方は開催期間に重なったら参加してみてはいかがでしょう。
日本俳優連合としての活動
茶風林さんは『日本俳優連合(通称:日俳連)』の活動も精力的に行なっております。日俳連は、俳優や声優さんの労働組合という風に考えればいいでしょう。現在の理事長は俳優の西田敏行さんであり、組合員は約2700名。
茶風林さん以外にも、多くの声優さんは日俳連に加入しています。声優や俳優の方々が、うまく仕事が出来るように、テレビ局やラジオ局に交渉をし、また再放送で生まれたギャランティを出せるようにしているのです。
声優のギャラ(支払い賃金)は、実はかなり低額であり演じてきた声優の方々がテレビで暴露するほどです。
しかし、日俳連では定期的にチャリティーイベントを開催しており、茶風林さんをはじめ、『名探偵コナン』の出演者の多くが日俳連に加入、活動をしています。チャリティーイベントは不定期に開催予定ですので、声優の方に会いたいという方はぜひ参加してみてはいかがでしょう。
印象に残った作品タイトル
団羅座也(だん らざや)さんは、クレヨンしんちゃんのテレビで活躍するアナウンサーの方で歌番組をはじめ、ニュースの報道番組など数々の番組をこなしています。茶風林さんもニュース番組やテレビのナレーターとしても活躍しているので、この団さんの役にぴったりではと思います。
目暮警部声優の評価は?【ネットの感想まとめ】
ポプテピピックで笑った
日暮警部に目暮警部の声優さん持ってくるの草
— 池 (@lake_311) 2018年3月10日
『ポプテピピック』は大川ぷくぷさん原作の4コマ漫画で、テレビアニメは2018年の1月から3月まで放送されていました。主人公の声優さんが、話ごとに変わるのが特徴で、原作やアニメでは、他作品のパロディやオマージュが多く出てきます。
その第10話で、名探偵コナンや2時間サスペンスドラマのパロディ回が放送されたのですが、茶風林さんは目暮警部ならぬ日暮警部役として出演。しかも、ポプ子とピピ美役には、なんと高木渉さんと小山力也さんが演じ、まさにコナンを意識したパロディ回ともなっています。
時たま、ギャグアニメは他作品のパロディやオマージュが多く見られ、また声優の方もご本人として登場する場合があります。こういうギャグを楽しむというのもアニメの面白さなのかもしれません。
永沢くんと同じ声で驚いた
今コナン見てて気づいたんだけど、目暮警部と永沢君の声優って同じ人なんだ💡
— 菜野人 (@nonchiper) 2017年10月14日
長年『ちびまる子ちゃん』と『名探偵コナン』を見ていた方のツイートですが、同じ声優さんが務めているということに気づかないということは、多数いらしゃいます。声優の方には違って聴こえるように、あえて声を違う風にする方も多々いらっしゃるので、気づかないという状況になってしまうということですね。
落ち着く
やっぱり波平さんの声
変わってたね。。
でも茶風林さんで
ほっとした(笑)
全然知らん人ってちょっと違和感やし..
やっぱ目暮警部の声にしか
聞こえません(笑)
あと永沢くんとか?w
あの声、落ち着くわー♡。— momo。 (@luv45051871) 2014年2月16日
茶風林さんは、波平や目暮警部以外にもベネッセの『こどもちゃれんじシリーズ』でしまじろうのお父さんの役も長年勤めていらっしゃいます。こういった暖かみのある声というのは、声優業界にとってまたつぶやいた方々にとって、心の拠り所かもしれません。
時には厳しく、時には優しく部下達を見守り、毛利小五郎探偵や工藤新一、そして江戸川コナンや少年探偵団を見守る目暮十三警部。茶風林さんは視聴者の立場に立って、どう事件の解決の糸口を探す立場なのかもしれません。
また、茶風林さんは声優以外にも、朗読劇を始め数多くの舞台でも活躍する予定です。茶風林さんの今後の活躍に注目したいですね。