『名探偵コナン』は、数多くのベテラン声優の方が多く出演しており、また他のアニメ作品でも主役を演じる方々が多数いらっしゃいます。
今回お名前をお出した方でも評価したい声優の方は多数いらっしゃいますが、今回は厳選して7名の方を選ばせていただきました。
是非、この方がご出演なさっているアニメ作品をご覧になり、『あ~。この役も○○さんだったんだ。』というのを知って、「上手い」とか「すごい」と感じ頂ければと思います。
名探偵コナンの声優陣が上手い・すごい【評価すべき7人】
①江戸川コナン(声優:高山みなみ)
高山みなみ
■主な作品
「魔女の宅急便(キキ、ウルスラ)」
「忍たま乱太郎(乱太郎)」
「ドラえもん2期(スネ夫のママ)」
江戸川コナン役を演じている高山みなみさんは、『楽しいムーミン一家』のムーミン・トロールや、『ゲゲゲの鬼太郎(4期)』の鬼太郎といった、性格は明るく元気な少年の声を演じる事があります。
その一方で『クレヨンしんちゃん』の本田ケイ子や、『ツヨシしっかりしなさい』の石川舞といったどこにでもいる普通の女性役を演じるという、幅広い声質の持ち主であるというところがすごいです。個人的には『ポケットモンスター』のヒロシが好きで、自分もヒロシのコスプレ衣装を持つほどです。
②工藤新一・怪盗キッド
山口勝平
■主な作品
「らんま1/2(早乙女乱馬)」
「犬夜叉(犬夜叉)」
「ONE PIECE(ウソップ)」
山口さんといえばクールな2枚目に、熱血漢。さらにはギャグ担当キャラクターまでの幅広い役を演じているのが印象的ですね。
山口さんの代表作は上記作品の他、『ぐ~チョコランタン』のジャコビ、『アソボット戦記五九』の五九、『はなかっぱ』のがりぞーの声も担当しています。一番好きなのは『キャッ党忍伝てやんでえ』の主人公ヤッ太郎。熱血漢&3枚目という正義のロボット猫忍者という役ですが、山口さんのお得意芸といえる役です。
③毛利蘭
山崎和佳奈
■主な作品
「スーパービックリマン(アムル)」
「3代目ひみつのアッコちゃん(加賀美あつこ)」
「LAST EXILE(ソフィア・フォレスター)」
山崎和佳奈さんは現在毛利蘭をメインに声優活動を行っていますが、毛利蘭としての役作りを行っているというのがすごいです。
毛利蘭として『名探偵コナン』としての声をスタートした後、山崎さんは毛利蘭と一心同体にするために、殺陣や太極拳を演じるなど、少しずつ毛利蘭役として近づけるようにしているようです。
第一印象で山崎さんが演じているキャラクターと言えば『GS美神(ゴーストスイパーみかみ)』で、アンドロイドマリア役ではないでしょうか。アンドロイドはロボットなので、非現実的な役を山崎さんは見事に演じ切っています。
また、お転婆な少女役である『ひみつのアッコちゃん』でも3代目加賀美あつこ役を演じていらっしゃいます。その幅広い役柄というのが、山崎さんの魅力ではないのではと思います。
④灰原哀
林原めぐみ
■主な作品
「魔神英雄伝ワタルシリーズ(忍部ヒミコ)」
「新世紀エヴァンゲリオン(綾波レイ)」
「ポケットモンスターシリーズ(ムサシ)」
灰原哀役を務めている林原めぐみさんは、キャラクターの性格や特徴によって、声を変えているのがすごい所です。
林原さんは否定していますが、林原さんが演じるサンリオキャラクターのキティちゃんは、灰原よりももう少し高めの声で演じており、『それいけ!アンパンマン』のこむすびまん、『平成天才バカボン』のバカボンのような少年役を演じるときは、キティちゃんの声を低音にして演じています。これも女性声優ならではの演技の幅が広いという事の一つでしょうね。
⑤小嶋元太/高木刑事
高木渉
■主な作品
「GTO(鬼塚英吉)」
「Yes!プリキュア5シリーズ(ブンビー)」
「2007年度版ゲゲゲの鬼太郎(ねずみ男)」
高木渉さんが演じている役は、視聴者の皆さんに印象づけるキャラクターが多いです。『名探偵コナン』では、アドリブで入れた高木渉刑事が、そのまま原作に逆輸入し、さらには主役の回まで作られてしまうほど人気キャラクターになった事。
『Yes!プリキュア5シリーズ』では、悪役のブンビー役を演じていましたが、その熱演がスタッフに印象を残し、シリーズ連続で登場する愛すべき悪役になってしまう等です。
また、大河ドラマ『真田丸』をきっかけに、近年では連続ドラマにも出演。これは、『それいけ!アンパンマン』でアンパンマンの声を担当している戸田恵子さんとほぼ同じ運命をたどっているということです。
『真田丸』の脚本を手掛けたのは三谷幸喜さん。戸田恵子さんも三谷さんがきっかけで、テレビドラマで活躍する場を広げたきっかけでもありますので、今後声優さんがテレビや実写映画で活躍する場面も増えてくるのでは無いでしょうか。
⑥円谷光彦
大谷育江
■主な作品
「姫ちゃんのリボン(野々原姫子、エリカ)」
「ポケットモンスターシリーズ(サトシのピカチュウ)」
「ONE PIECE(トニートニー・チョッパー)」
大谷育江さんは、デビュー当時から役の幅が広いというのがすごいのを感じています。
例えばピカチュウの声は世界共通であるし、『姫ちゃんのリボン』もお転婆な主人公野々原姫子とおしとやかな魔法の国の王女、エリカを演じるというのも上手いと感じています。
また大谷さんはピカチュウ以外にも、多くの漫画、アニメ、マスコットキャラクターも多数演じているのもすごいです。ベネッセの進研ゼミ『チャレンジ』ではコラショや、『ONE PIECE』のトニートニー・チョッパーも代表作です。特にチョッパーは『チョッパーマン』というサイドストーリーが出来るほどの人気作。大谷さんの活躍はこれからも注目ですね。
⑦鈴木園子
松井菜桜子
■主な作品
「おそ松くん(松野十四松、トト子)」
「三つ目がとおる(和登千代子)」
「サイレントメビウス(香津美・リキュール)」
鈴木園子を演じている松井菜桜子さんは、園子の性格をそのままにしたキャラクターを演じる事が多々あります。
例えば上記作品の『おそ松くん』でのトト子役では、松野家の六つ子にとっては可愛いイメージは持つものの、赤塚不二夫先生からの作風らしくギャグをも担当してしまうのが、トト子らしい魅力です。
また、松井さんは同じギャグ作品『とっても!ラッキーマン』でヒロイン役奇麗田見代役を演じています。彼女は主人公である追手内洋一を毛嫌いしていますが、洋一が変身するラッキーマンに憧れを持っています。性格も高飛車なところがあるので、園子と似通ったところがあります。また、『はれときどきぶた』や『コボちゃん』ではお母さん役を演じるなど、母親役としても定評があると感じています。
まとめ
『名探偵コナン』の声優さんは、ベテランの声優さんばかり。そこから生まれたチームワークの良さが『名探偵コナン』の世界観をさらに作り出しているのかもしれません。
もちろん新しいキャラクターが登場するということも大切ですし、その声を出す新人声優さん、若手声優さんの方々が必要なのかもしれません。しかし、メディアコンテンツとしてアニメだけでなく、映画やアプリ、ゲームなどにも参入している名探偵コナンの世界は、これからも広がっている事でしょう。
また、声優さんは今後も様々なヒット作やマイナー作にも多数出演されています。今後ビデオレンタルやオンデマンドで楽しむ際、『昔、見ていたアニメにあの声優さん出てたな・・・。』みたいなことを思い出して、昔の作品を振り返るというのも面白いかもしれません。